1953年にヌータヤルヴィ社でつくられた、Vireシリーズの小さな花瓶です。“Air Filigree”と呼ばれる高度な技術を用いてガラスの内部に空気の線を吹き込み、レースのように繊細な光の装飾を実現しています。横から見ると、空気の線は重なり合って美しい格子模様を描き、上から見ると、線の連なりはまるで真珠の首飾りのように。
ヴェネチアのムラーノ島で中世に生まれた“Filigree”という伝統的なガラス加工の技法を、カイ・フランクが独自の解釈で発展させたものが“Air Filigree”です。ヴェネチアでは棒状の色ガラスを用いるので、フィリグリーガラスはカラフルで華やかな印象となるのですが、カイ・フランクのデザインは色の代わりに空気を用いているので、よりすっきりとシャープな印象です。
写真18はムラーノ島の街並み、写真19,20はムラーノ島のガラス美術館に展示されていたフィリグリーガラス。写真21はムラーノ島のガラス工房で撮影したフィリグリーのための色ガラスの棒です。
—
メーカー:Nuutajärvi
シリーズ:Vire
デザイナー:Kaj Franck
年代:1953年
サイズ:D4.1×W4.7×H7.2cm
コンディション:
所々に製造時の汚れ・黒点がございます。目立つキズやカケもなく、とてもきれいな状態です。底面にサインがございます。
———
お取り扱いするヴィンテージ品は、北欧の家庭で使用されていたものが多く、写真に写りきらない小さなキズや使用感が残る場合がございます。また、当時の手仕事ならではの個体差や、製造時に発生した気泡、色味・厚みの違いが見られる場合があることをご了承ください。