1932年のKarhula-iittalaデザインコンペで2位に輝いた、アイノ・アアルトによるBolgeblickシリーズのショットグラスです。現在はイッタラ社でAinoシリーズとして販売されていますが、こちらはその原型となるモデル4056で1935-1938年に生産されました。 こちらは爽やかなグリーンの個体。製造時に発生した無数の気泡が閉じ込められており唯一無二のアイデンティティがあります。 Bölgeblick＝水の波紋のようなデザインは、現代的な装飾でありながら、当時のプレスガラスの技術的な制約(表面の粗さやガラスのしわ、気泡など)を上手く隠す為の工夫のひとつでもありました。手書きのスケッチにどこか人間の心を感じるように、このグラスの持つ線・色・形のゆらぎには人の心を惹きつける何かがあります。純粋に「もの」としての魅力に溢れたアイテムです。 — メーカー：Karhula / Iittala シリーズ：4056 / Bölgeblick デザイナー：Aino Aalto 年代：1935-1938年 サイズ：φ5.3×H5.4cm コンディション： ガラスの内部に小さな気泡が含まれている個体です。1930年代のプレスガラスの特徴(技術的な制約)として、底面に小さなチップ(写真12)がございます。その他、目立つキズもなくとてもきれいな状態です。 ——— お取り扱いするヴィンテージ品は、北欧の家庭で使用されていたものが多く、写真に写りきらない小さなキズや使用感が残る場合がございます。 また、当時の手仕事ならではの個体差や、製造時に発生した気泡、色味・厚みの違いが見られる場合があることをご了承ください。